・お好きですか?二極論

YesかNoか。敵か味方か。正義か悪か。オタクか一般人か・・・。
二極論の利点は考えるのが簡単なことでしょう。両極の2点のみをモデル化して論じることでお互いの対比がはっきりし、
それぞれについて考えるのが楽になります。
他方、二極論から導き出された結論は現実のと誤差が大きく、あまり現実的でないことも多々あります。

例えば、「オタク同士は味方、一般人は自分たちを理解しない敵」と見ている人がいます。
オタクと一般人の間には「分厚い壁」または「深い溝」があり、それを飛び越えることは「不可能なこと」「許されないこと」だと思っています。
そして、オタク仲間の一人が一般人の彼女を作ったりすると反射的に「あいつは裏切り者だ!」などと思ってしまいます。

もちろん、オタクと一般人の間に物理的に壁があるわけではなく、自分の心が作り出した思い込みに過ぎません。
「職場では完璧に一般人のオタク」、
「彼女の前では完璧に一般人のオタク」、
「彼氏の影響でオタク趣味にも興味を持ち始めた一般人の彼女」、
「オタクのフリをしてオタグッズを売りさばく一般人の商人(あきんど)」など、
その気になれば壁は自由に飛び越えられるのです。

「壁のこちら側にいる人間は無条件に自分の味方、向こう側の住人は敵」という考え方は、どうしても多くの失望を伴います
自分が味方だと思っていた人も、あなたと同盟を組んでいたわけではありませんから、何かの拍子に向こう側へ行ってしまう可能性は否定できません。
その一方で、あなたは常に「向こう側の住人は自分を攻撃しようとしている」という思い込みにとりつかれてしまいます。

そもそも、同じ趣味を持つオタク同士は
時に知識をひけらかしあい、時にレアグッズを奪いあう
という点では、完全に敵同士(「強敵」と書いて「とも」と読む、やつですね)なんですから、
敵か味方かは状況によって変化すると捉えたほうが心理的な負担が少ないと思います。


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